ガラスの成型方法には、ブロー成型、スピン成型、流し込み成型など様々な方法がありますが、私たちは1,200℃以上にもなる溶けたガラスを職人が坩堝（るつぼ）から巻き取り金型に供給し、上下の金型でプレスをするダイレクトプレスという成型方法で形をつくっています。ガラスを一定の重さで巻き取るのは、まさに匠の技。職人がガラスの状態や金型の温度などを常に見極めながらガラスをひとつひとつ丁寧にプレスしています。

蒸着は、その名の通り、真空中で蒸発させた材料を対象物に付着させるコーティング方法です。屈折率の違う材料の薄い膜を重ね、反射/透過させる光の波長を100万分の1ミリレベルで緻密にコントロールすることで、光学的な機能を付加することができる技術です。光学部品に使われているこの蒸着コーティングをグラスに施し、光の干渉を利用した不思議な色を生み出しています。