ガラス製品の特質について

ユラグラスは、職人がガラスを坩堝(るつぼ)から巻き取りハサミで切って金型に供給し、プレスをする方法で製品を作っています。
同じ製品をお届けできるよう、様々な取り組みを行っておりますが、設備の関係や、手作業でつくる工程上、どうしてもうまれてしまう「個体差」や「表情」がございます。使用上、大きな支障がないものはガラスならではの特徴としてそのままお届けしています。

何卒、ご理解いただけますと幸いです。

◉泡
ガラスは地球の地殻に含まれる珪砂(けいしゃ)や石灰石等の原料を溶かして作られます。
これらの原料を1200℃以上の高温で溶かす過程でぷくぷくと泡が発生します。ガラスを成型するときに、竿で巻き取ったガラスに泡が含まれ、そのまま製品に泡が入ることがあります。また、泡が入ったガラスをプレスすることで泡が伸び、筋状の泡が残る場合があります。

◉脈理・スジ

職人がガラスを巻き取り金型に供給するときに、巻いた部分がスジとなり製品に現れることがあります。また、ガラスを溶かすときに使用する坩堝(るつぼ)からの混入物や材料の溶け残りがプレスされる際にひきのばされてスジとなることもあります。

◉凹凸や傷

ガラスを高温で溶かし成型するために、様々な耐火物を使用します。ガラスの成型環境では耐火物の一部などが高温状態のガラスに付着し、跡となることがあります。
また、成型したガラスは大変熱く、道具を使って金型から取り出したり、次の工程に運んだりします。気を配りながら取り扱っていますが、道具で触れた跡がそのまま製品に残ることがあります。

◉ハサミ跡・ハサミシワ

巻き取ったガラスを金型に供給するときにガラスをハサミで切ります。ハサミよりガラスの方が高温なため、ハサミの切り口が冷やされて先にかたくなり、跡やシワとなります。濃淡がありますが必ずハサミの切り口が存在します。